macOS Big Sur(11.0)にアップグレードしました。

久々の更新です(いや、そもそもあまり更新してないw)。

bigsurインストール画面

この前、サブ機であるMacBook ProにmacOS Big Surをインストールしました。Mac OS X 10.0が出て、実に20年ぶりのメジャーアップデートですね。

変わったところはいろいろありまして、アイコンが可愛くなった?気がします。

Big Surのアイコン

他に変わったところは今まで、つべで4Kを視聴するにはVP9をサポートするFirefoxなどのサードパーティのブラウザを使わなければ視聴できなかったが、SafariがVP9をサポート(Apple T2搭載Macに限る)するようになったため、Safariでも4Kが再生できるようになったこと。

しかもCatalina以前は4Kで再生するとCPU使用率が50%台も使用していたが、Big Surからはハードウェアデコードに対応している。おそらくApple T2にVP9のデコード機能がついているからだろう(MacにWindows 10 Proを入れてGoogle Chromeで試してみたが、こちらは以前から4Kで再生され、ハードウェアデコードに対応していた。Intel QSVのデコードと思われる)。

ちなみにMacに搭載されるCPUは従来のIntelからApple独自に開発した、ARMベースのApple Silicon(Apple M)というSoCが搭載されるようになった。性能はかなり上がっているらしく、発熱量や消費電力も少ないという。ただ、BootCampがつかないので、当面はWindows 10はインストールできないというのが難点(一応、Windows 10にはARM64のものもあるが現状OEM供給のみ)。

なお、ARMベースになったからいって、今までのx86_64アプリが使えないというわけではなく、Rosetta 2によって、互換性は保たれるとのことだが、やはりかつてのPowerPC・x86のようなユニバーサルバイナリが推奨されるとのこと。

ARMベースに切り替わったばかりなので、どれくらいのものなのかは未知数ですが

ThunderboltとNVMe SSDを使ったポータブルSSD

Macでの動画編集用にThunderbolt 3で接続するポータブルSSDを自作しました。

Sandisk Extreme Pro 500GB

使用したSSDはウェスタンデジタルの Sandisk Extreme PRO 500GBでPCIe 3.0 x4に対応するものです。購入価格は11880円。求める性能でこれが一番安かったのでこれにしました(もっと安いのがあったけど、3D QLCだったのでやめた)。

もちろんそのSSDの性能を発揮させるにはM.2スロットに直付けするかThunderbolt 3対応のケースに取り付けて使う必要があります。

※解説
Thunderboltとは、アップルとIntelが共同で開発したデータ転送技術。使用するケーブルは普通の銅線タイプと光ファイバーを使ったものがある。光ファイバータイプの説明は割愛しますが、銅線タイプは例えるならUSBのようなもので周辺機器と接続できる。USBと比べて採用例は少ないがUSBと比べて高速転送が可能で最新規格、Thunderbolt 3は上下片方向の通信に40Gbpsという超高速通信が可能。
そのため、外付けグラフィックボード(eGPU)などの採用例がある。これらの超高速通信はPCI Expressで接続する(もちろんUSBとも互換性がある)。なお、これらの特許についてはすでに無償で使用することができ、USB 3(最大転送速度:5 – 20 Gbps)の後継規格(USB4)にもこの技術が使われており(もちろんThunderbolt 3とUSB4は互換性あり)、将来幅広い機器で搭載されると思われる。

当然、MacBook ProにはそんなM.2接続するスロットはないので、Thunderbolt 3対応のケースが必要になります。

Thunderbolt対応のSSDケースに取り付け

別途取り寄せた、Thunderbolt 3接続のSSDケース(12,999円)を買って先ほどのSSDを取り付けます。NVMe SSDは消費電力が大きいため(これの場合は最大3.3V 2.8A。単体で消費電力9W消費。)、Thunderboltの方が都合が良かったりします。もちろんUSB 3.2 gen2でUSB Type-C対応のSSDケースでも構わないのですがそちらは10Gbpsに制限されますし、Thunderboltと違い、直接PCIExpressでの接続にはならないため、どうしても通信速度が遅くなります。Thunderbolt 3に対応した機種で使用するならそちらの方が無難かと思います。

取り付けし、本体に冷却用のシリコンシートを貼り付けてネジでケース本体の蓋を固定させると同時にシリコンシートを密着させます。

Macに接続してみます。

Macに接続

左上のをクリックして、optionキー(⌥)を押しながら、「システム情報」をクリックします。

アップルのメニューからシステム情報をクリック

接続したNVMeSSDが認識される

ハードウェア→NVMExpressと行くとこのようにSSD認識していればOK。基本的にPCI Expressと直結しているので、無駄なプロトコル変換がないまま転送されますし、もしも寿命が来たりした時は知らせてくれます。

SSDの温度を見てみる

その他のユーティリティーにも表示され、この場合温度センサーの表示がされるようになっています。

さて、気になる転送速度ですが…

こちらはAmorphousDiskMarkという、macOS版 CrystalDiskMarkと言えるソフトウェアで計測してみました。

シーケンシャル 読み出し 2879MB/s 書き出し1797MB/s

テストデータは8GiBにしています。

方法 読み出し 書き出し
シーケンシャル 128KB QD32 2879 MB/s 1797 MB/s
ランダムアクセス 4KB
QD32
729 MB/s (178K IOPS) 229 MB/s (56K IOPS)
シーケンシャル 1MB
QD1
1975 MB/s 1652 MB/s
ランダムアクセス 4K
QD1
45.2 MB/s (11K IOPS) 235 MB/s (57K IOPS)

NVMe SSDかなり速い転送速度となっていますが、ランダムアクセスには若干弱い感じもします(メーカー公称値が300K IOPS)。まあでも、暗号化済みAPFSでやっているので、おそらくそれが原因かと思う(暗号化すると暗号化がボトルネックになりますので)。

とは言え、通常でもかなり高速なので、これはいろんな分野で使えるかと思います。ただ、Thunderbolt 3対応のSSDケースがまだ高価なので、それに見合った性能が必要かどうかはわかりませんがNVMe SSD自体もそんなに高価なものではないため、手軽にストレージが追加できると思えばなお良いと思う。