ポータウンへ行く先に待ち構えるスカル団

グレン島の話

それはマリエシティの図書館での出来事

ハウ君
ハウ「これー、カントー地方についての本だってー」

東海道「ん?ハウ君、それちょっと、ええか?」

ハウ君
ハウ「!?」

東海道「……ああ…覚えてるわ…」


ヨウ「え?おじさん、グレン島の噴火知ってるん…?」

東海道「ああ、ぼくがカントー地方を冒険してた頃の話やけど」


ヨウ「おじさんもカントー地方に来とったんや…」

ハウ君
ハウ「おっちゃんもーカントー地方を冒険してたんだー」

東海道「8年前、いろいろな事情でマサラタウンまで来てて」


ヨウ「マサラタウンってあのグレン島に近い…」

東海道「うん。ずっと海の方をカメラで撮ってたら、グレン島からキノコ雲と赤い色が見えてね、噴火した!?って思って、カメラでずっと撮ってたわ」


ヨウ「え!?あの噴火、おじさん、目撃してたん!?」

ハウ君
ハウ「ええーっ?そんなことがあったのー?」

東海道「ああ、一時はマサラタウンでも避難指示が出て、『洗濯物が…』って言ってた主婦がおって、その子どもだろうか、『洗濯物どうでもいいっしょ』って言ってたな…」


ヨウ「自分の命より大切な洗濯物って…」

東海道「ぼくも急きょヤマブキシティまで避難したし、街の中歩けば号外が、テレビも臨時ニュース。あの日は凄かったな。今でもよう覚えてる…」

ハウ君
ハウ「それでーおっちゃんは大丈夫だったのー?」

東海道「ぼくは大丈夫やったけど、グレン島は唐突の噴火で大きな被害を受けて、なんか、大切な資料が焼失したりしてグレン島にあった研究所は閉鎖、大物ポケモン博士・故人が住んでた屋敷も焼失、ポケモンジムも移転を余儀なくされた。死者は出なかったけど、負傷者はそれなりに出たらしい。」


ヨウ「……俺はそこまで詳しくは分からんかったけど、けっこう大事だったんや…」

ハウ君
ハウ「そいえば、おっちゃんの空間でも噴火は起ってるのー?」

東海道「ああ、たまにな」

ハウ君
ハウ「へぇー。あ、おっちゃん、そのグレン島のビデオはテレビ局に売ったのー?」

東海道「え?…ま…まあな。(小声で)100万円で」


ヨウ「ふーんww」

東海道「お、おいっ!…」

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