ヨウ君とハウ君、東京まで普通列車で行く(その2)

 

中央特快東京行き

塩尻駅まで来た3人は塩山行きに乗り、甲府駅まで乗ることに

車掌「今日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。」


ヨウ「ここからJR東日本になるんだ」

東海道「そうそう。逆に東海道本線側はJR東海が続くけど」

ヨウは景色を楽しむ

211系車内


ヨウ「このあたりも家がおおいなー」

東海道「といってもこのへんはあまり人や物の動きは活発ではないわ」


ハウ「さっきの塩尻駅で向きが変わるんだねー」

東海道「うん。昔はそんなことなかったけど、名古屋方面から来る列車が篠ノ井線で進行方向が変わらないようにああなったみたい。」


ヨウ「なるほど」

東海道「今乗っているのが中央本線の新線でそっちの方が短く、早く着く」


ハウ「古い方はまだあるのー」

東海道「あるけど、運転本数少ないし、時間かかるから今回は通らない」


ヨウ「時間もあるからね」

東海道「ちなみにこの新しいルートができたのは30年前でみどり湖駅を出たらすぐトンネルがある。そのトンネルが長くて、昔の技術では掘ることができなかったから、昔はそれを避けるため遠回りしていたと思う。」


ハウ「へー」


ヨウ「それができないアローラ…」

岡谷駅に到着


ヨウ「岡谷はそれなりに賑やかかな?」

東海道「そうそう、下諏訪から上諏訪間は湖があるわ」


ハウ「なにかいるのかなー」

東海道「いやいや、そんなデカいのはないわw」

下諏訪~上諏訪駅間

車掌「次は上諏訪です」


ヨウ「あれかな?」


ハウ「ほんとだー」

東海道「ちょっと見えにくくてごめんな」


ヨウ「いいよいいよ」

3人は唯々車窓から見えてくる風景を楽しんでいた。

小淵沢駅に到着

車掌「小海線ご利用の方はお乗り換えください。」


ヨウ「今どの辺なんだろ…」

東海道「今この駅で山梨に入った」


ハウ「やまなしと言われてもどこだか分からないよー」

東海道「まあ、山の中や」


ヨウ「おじさん…」

東海道「ん?」


ヨウ「こんな山奥、本当に今日までに東京着くよね?」

東海道「大丈夫やで東京~塩尻の中間地点まであと少しやから」


ハウ「甲府着いたら何かするのー?」

東海道「いや、乗換だけ」


ヨウ「おじさんが言ってることは本当なのかな…」

東海道「そんな…疑うなよ。ちゃんと計算してやってんだからさ」

韮崎駅出発後


ハウ「Zz………」


ヨウ「中津川駅で買ったお菓子があったはず…」

ヨウはお菓子を食べ始める。


ヨウ「……」ボリボリ

甲府駅に到着

甲府駅駅名標

東海道「ハウ君…甲府駅着いたで」


ハウ「ん……」

東海道「甲府」


ハウ「えーもう甲府ー?」→ハウはリュックを車内に忘れたまま、急いで降りる。

運転士「ちょっと、ぼく?」←忘れ物に気づいた


ハウ「なにー!?」

東海道くんはハウのリュックを拾い、降車する。

東海道「あんた、リュック忘れとるやんか…」→ハウにリュックを渡す


ハウ「あー!すっかり忘れてたよー!」

運転士「……」

東海道「どうも、すいません…」


ヨウ「え……」

甲府駅

♪~(発車メロディー)


ヨウ「立川行きはどこから出発するんだろう」

東海道「あれは隣のホームや」


ヨウ「そっかw」

3人はトイレ行ったりした。


ハウ「甲府も大きいねー」


ヨウ「あれに乗るんだよね?」

甲府駅に停車中の立川行き

東海道「そうそう。それに乗って、高尾駅で降りるからね」

3人は立川行きに乗車する


ヨウ「この車両って、名古屋から中津川まで乗ったのと同じ?」

東海道「うん。でも元々は首都圏で活躍していたんやけど、4年前からここで運用しているんや」


ヨウ「ふむふむ」

その後、3人が乗った立川行きが出発した。


ヨウ「あれは?」→身延線を指さす

東海道「アレは身延線いうて、富士駅に出るわ」


ハウ「おれたちに富士駅と言われてもどこなのか分からないよー」

東海道「帰りに東海道本線乗って帰るときに分かると思うわ」


ヨウ「つまり富士駅を通るってこと?」

東海道「うん」

甲斐大和駅に到着


ハウ「特急通過するところみたいなー」

東海道「見るか?」


ヨウ「2人で行くならおれも」

3人は降車する。

甲斐大和駅


ハウ「まだかなーまだかなー」

東海道「そろそろあずさかかいじが通過するはず」

2分後、あずさが通過する。


ハウ「おー!」


ヨウ「あれは古い方?」

東海道「うん。さて、車内へ戻るぞ」

3人は立川行きに乗り、そのまま出発した。


ハウ「あとはずっとトンネルだねー」


ヨウ「何も見えないと退屈w」


ハウ「そういうときはお菓子食べるといいよー」→ボリボリ


ヨウ「うんw」→ボリボリ

大月駅に到着

車掌「大月駅では51分に発車します。」


ヨウ「降りてもいいかな?」

東海道「うん」


ハウ「おれはーここで待ってるー」

ヨウと東海道くんは降りた

大月駅駅名標


ヨウ「なにもないな…」

大月駅


ヨウ「他に列車も止まってないし…」

東海道「うん」


ヨウ「でもホームは新しそうw」

東海道「まあな」


ヨウ「そこに自販機があるから何か買ってもいいかな?」

東海道「ああ、ええよ。まだ時間あるし」

ヨウはココアを買った。


ヨウ「停車してるのは特急の通過待ち?」

東海道「いや、時間調整のためだと思うわ」

この後、出発時刻の2分前に2人は車内に戻った。


ハウ「座席とられないように2人の分とっておいたよー」

東海道「ありがとう。だけど、そんなことせんでええの…」


ヨウ「でも空いてるからしても良いだろ」

東海道「まあな…」

この後、3人が乗った立川行きが出発した。

次第に日が暮れ、あたりは暗くなった。


ヨウ「なんか暇だ」

上野原駅に到着


ヨウ「通過待ちで停車するって言ってたから出てもいいかな?」

東海道「ああ、ええよ。ハウ君、2人で通過するところ見に行くわ」


ハウ「わかったー」

2人は車外へ


ヨウ「あれが一番新しそうw」

東海道「最近導入されたやつやな」


ヨウ「へー」

東海道「戻るで」

2人は車内へ戻り、出発した。


ヨウ「乗り換えする高尾駅までどれくらいなんだろう…」

東海道「次の次の次や」


ヨウ「高尾駅の乗り換えが最後になるんだよね」

東海道「うん」


ヨウ「やっとなんだw」

3人が乗った立川行きは無事高尾駅に到着した。

高尾駅


ハウ「あらよっと!」

高尾駅


ヨウ「お、新しそうな列車が見える」

東海道「高尾駅、ここから東京や」


ヨウ「東京なんだ」

アナウンス「この電車は折り返し、快速東京行きとなります。」


ヨウ「東京行き!」

東海道「まあ、このあともまだまだくるから安心して」


ハウ「駅から出てもいいー?」

東海道「ああ、構わんよ」

ということで3人は高尾駅で途中下車することに


ヨウ「おねがいします」

駅員「はい、ありがとうございました!」

東海道「お願いしますね」→2枚

駅員「はい、ありがとうございました!」

高尾駅改札口


ヨウ「甲府駅と比べたらなんか、寂しい駅だ…」

東海道「ここは特急も停まらない駅やし…」


ハウ「外見ても何もなさそうだよねー」

3人は売店で飲み物を買った。

東海道「19時4分発のに乗るからな」


ヨウ「わかった」

3人はまた改札を通り、1番線で待っていた。

アナウンス「この電車は折り返し19時4分発、中央特快東京行きとなります。」


ハウ「きたー」

中央特快東京行き


ヨウ「いよいよ東京上陸する時が来た…」

E233系車内

アナウンス「この電車は中央線、中央特快、東京行きです。」


ハウ「空いてるねー」

東海道「この路線は八王子あたりから混んでくるから、その辺覚悟した方がええよ」

2分後、3人が乗った中央特快東京行きが出発した。


ヨウ「俺も座った方がいいかな?」

東海道「その方がええわ」

ヨウは東海道くんの横に座った。ヨウとハウは辺りが暗く、景色を楽しむこともできなかったのか、少しうとうとしてしまう。


ヨウ「ん……」


ハウ「あ………」

東海道「………(ほんまかわええわ。この二人…)」

立川駅に到着


ヨウ「立川…?」

東海道「うん。まだまだやで」

ハウは他の乗客に寄りかかって寝ていた


ハウ「Zz………」

他の乗客「え…(汗」

停車してドアが開くにつれ、少しずつ混み合う


ヨウ「こんなに混むんだ」

東海道「特にこの区間は混雑するわ。1時間で30本運転することもあり、中には線路容量いっぱいの110秒間隔で運転するくらい」


ヨウ「え…(110秒って…)」←運転間隔に驚く…

御茶ノ水駅に到着する


ハウ「わあ…」


ヨウ「みんな降りていった」

東海道「御茶ノ水駅で乗り換えるためにほとんどが降りていくわ」


ヨウ「神田の次だっけ?」

東海道「うん。次の次や」


ハウ「あと少しだねー」

ヨウとハウはワクワクしていた…

3人が乗った列車が東京駅に進入する前…


ヨウ「おっと!」←やや高速で分岐器を通過するせいか、バランスを崩す

東京駅に到着


ハウ「あらよっと!」

E233系通勤快速


ヨウ「やっと東京駅着いたー」

東海道「14時間の長旅お疲れさん」


ヨウ「14時間も!」

東海道「うん。6時に出て、今20時6分。」


ハウ「14時間もかかるんだー」

東京駅駅名標

東海道「東京駅の駅舎はとても美しいぞ」


ヨウ「へー。おじさんが言うなら、見てみたいw」


ハウ「おれもー」

東海道「じゃあ、行こ」

3人はエスカレーターで下る。


ヨウ「長いw」


ハウ「こんな長いエスカレーター初めてだよー」

東海道「高い位置にあるのと駅舎は深い意味がある」

3人はコンコースへ

東海道「人多いからはぐれんように」


ヨウ「え…すごい人だ…」


ハウ「こんな人いっぱいのとこ初めてだよー…」

東海道「年間何百万人も来る観光都市、アローラ地方の300倍以上の観光客とビジネス客が訪れている超巨大都市やから」


ヨウ「天下のアローラの300倍以上…」


ハウ「もし、アローラに1年で5億人来たら大変なことになりそーw」

東海道「1日に換算したら約137万人。そんな数、受け入れは到底無理や」

東京駅丸の内改札口


ヨウ「おねがいします」

駅員「どうぞー!」

東海道「お願いしますね」→2枚

駅員「どうぞー!」


ハウ「あー美しーなー」

東海道「6年前に大規模な改修工事をやってたからな。今年で104周年」


ヨウ「そんな歴史あるんだ」

東海道「じゃあ、外に出て見てみようか」

駅の外観を見るために駅を出る。


ヨウ「すごい美しい!」


ハウ「きれいだねー」

東京駅丸の内駅舎


ヨウ「ライトアップで美しさが更に倍増しているし、14時間かけて行ったかいがあったかもw」

東海道「気に入ってくれて嬉しいw」


ハウ「今日はどこで泊まるのー?」

東海道「今日はぼくに着いてって」

3人は京浜東北線で最寄りのホテルへ

東海道「チェックインしてくるから」

東海道くんはチェックインの手続きをする

東海道「ええよ」

3人はホテルの客室へ…

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