ヨウ君とハウ君、大阪へ戻る その2(熱海→米原)

熱海駅に着いたヨウとハウと東海道くんの3人はJR東海管内へと入る前に飲み物を買うなどして休憩をすることにした。

《熱海駅ホームにある売店》


ヨウ「どれにしようかな…」


ハウ「これと、これと、これと…」


ヨウ「この麦茶…少し大きいな…これにしよ」


ハウ「お願ーい!」←店員を呼ぶ

東海道「ヨウ君、多分静岡駅より西は晴れてて暑いと思うから、飲み物3本買っといた方がええわ」


ヨウ「そうだな」

駅の売店で会計を済ませた3人はまたホームまで登った。


ハウ「15両とか、めっちゃ長かったのに、ここから3両になるんだー」


ヨウ「すし詰め間違いなしw」

東海道「ところが、意外にもそうならんわ。何故か知らんけど」


ヨウ「きたきた」

《3人は211系の車内に入った。》


ハウ「やっぱり先頭なんだねー」


ヨウ「でも、クハ210とあるから、あの迫力のある走行音はしないと思うわ」


ハウ「なんだーw」

東海道「終点まで乗るからな。終点でまた乗換や」

ヨウらが乗った211系は出発した。早速丹那トンネルに入る。


ハウ「こんな長いトンネル、よく作ったよねー」

東海道「かつて、国府津から沼津を通ってたけど、遠回りやったし、急な坂が多かったから、今から90年前にここを通るようにしたんや。工事も大変だったらしいわ。」


ハウ「その人たちに感謝だねー」

《トンネルを抜け出し、函南→三島駅間を走行中》


ハウ「^^」


ヨウ「……」

東海道「これ聴くか?」

《東海道くんはヨウにスマートフォンとつながっているイヤホンを渡し、東海道くんはやしきたかじんの『やっぱ好きやねん』をヨウに聴かせた》


ヨウ「……(ん?大阪駅の発車メロディ?なんか、この独特の歌声…そして、この特徴的なコガネ弁…とても真似できなさそうな歌声だ…この人は一体…)」

《沼津駅到着前》

東海道「そろそろ降りるで」


ヨウ「うん」


ハウ「短かかったねー」

沼津駅

《ヨウとハウと東海道くんは降りる》


ハウ「あらよっと!」


ヨウ「ハァ…」


ハウ「ヨウ、どうしたのー」

東海道「沼津駅の雰囲気がヨウ君引っ越してくる前に住んどったとこと似ていたって言うとったやろ」


ハウ「そっかー。大丈夫だよー」


ヨウ「うん……」

東海道「次はこの島田行きに乗って、静岡駅で降りるで」


ハウ「しまだまで乗らないのー」

東海道「島田まで乗らんでも静岡駅…いや、その4駅前にある興津駅から浜松行きがあって、島田駅まで乗っても結局それに乗らんとアカンから」


ハウ「なるほどー」


ヨウ「…………」

東海道「あれ聴くか?」


ヨウ「う、うん…」

♪~(5点チャイム)


ハウ「お!」

アナウンス「まもなく、1番線に12時37分発、普通列車、島田行きが5両編成でまいります。黄色い線までお下がりください。この電車は片浜、原、東田子の浦の順に停車します。」


ハウ「おれのじいちゃんの駅名だw」


ヨウ「……(ん…さっきの人の曲?東京を題材にした曲?そして、この特徴的なコガネ弁……)」


ハウ「ここから313なんだーおれ、このデザイン好きー」

東海道「そうなん?」


ハウ「うん。だって、アレにそっくりだよねー!」

東海道「ああ…あれね(ソルガレオのことか)」


ヨウ「……(この人は一体?…)」

東海道「ヨウ君、乗るで」


ヨウ「あ、まって!」

《ヨウらが乗った島田行きが出発した》

車掌「担当乗務員、運転士〇〇、車掌〇〇です。次は片浜です。」


ハウ「^^」


ヨウ「……(あ、沼津駅を出ると…あの懐かしい感じがしなくなった…?やっぱり…)」

片浜駅出発

車掌「次は原、原です。」

次は 原


ヨウ「島キングの駅きたぞw」


ハウ「ハラ駅w」

車掌「まもなく、原、原です。お出口は右側です。ドアから手を離してお待ちください」


ハウ「うん、ハラ駅だw」


ヨウ「この原駅とも今回が最後になるかもな…」


ハウ「……」

ドアが閉まります。ご注意ください。

♪~(ドアチャイム)


ハウ「………」

富士駅にさしかかる前に見える風景


ヨウ「大きな煙突…静岡は工場が多いな…」


ハウ「なんか、鉄道の信号機って、ランプが5個あったりするのもあって面白いよねー」


ヨウ「うんw鉄道の信号機は奥が深いw」

東海道「うんうん」

下り富士川橋梁


ヨウ「富士川だ」


ハウ「向こうが50Hzだっけ?60Hzだっけ?どっちだったー?」

東海道「向こうが60Hz。」


ハウ「あ、そっかーw」


ヨウ「陸続きなのに、周波数が違うってなんかな…」

東海道「60Hzに統一すると言う話は合ったらしいが既に手遅れだった」


ヨウ「え……」

静岡駅到着

13時半、3人が乗った島田行きは静岡駅に到着した。

静岡駅駅名標


ハウ「あらよっと!」


ヨウ「運転士さんはここで交代なんだ」

東海道「うん。この後に来る浜松行きに乗るで」


ヨウ「あれは?」

373系とヨウ

東海道「あれ?ああ、富士駅から身延線通って甲府行く、『特急ふじかわ』や」


ヨウ「どこだよw」

東海道「山梨やから、山を越えた先にあるわ」


ヨウ「なるほど」

《そして、後続の浜松行きが到着した。》


ハウ「これで一気に浜松まで行けるんだねー」

東海道「うん」

《ヨウらが乗った浜松行きは定刻通り出発した》

静岡→安倍川

車掌「担当乗務員変わりまして、運転士〇〇、車掌〇〇です。次は安倍川です。」


ハウ「あー、静岡長すぎるー」


ヨウ「上りも長ければ下りも長いから、仕方ないよ」


ハウ「寝る」

《3人が乗った浜松行きは島田駅を境に混雑する》


ヨウ「たくさん乗ってくる?」

東海道「さっきのが島田止まりやから。乗ってくるよ」


ハウ「Zz………」


ヨウ「茶畑が広がっているのはいいよね。」

東海道「うんうん」


ハウ「Zz………」

3人が乗った浜松行きは定刻通り、終点浜松駅の1駅前の駅、天竜川駅に到着した。


ハウ「ん…………」

東海道「ハウ君、そろそろ降りるで。終点や」


ハウ「ええ?もう?」


ヨウ「忘れ物ないよね?」


ハウ「ちょっとまってー」

東海道「焦るな。まだ天竜川駅を出たばかりや」


ハウ「びっくりしたー」

浜松駅


ハウ「あらよっと!」


ヨウ「次はどれに?」

東海道「あれ」

浜松駅に停車中の313系とヨウ


ハウ「沼津からずっと313系だよねー」


ヨウ「うんw」

313系 ヨウとハウ


ヨウ「…………(運転士さん、かっこいいな…)」


ハウ「静岡抜け出せるまであと少しだよねー」

東海道「新所原を抜ければその先は愛知県や」


ヨウ「バイバイ、静岡…」

《浜松駅を定刻通り出発し、終点、豊橋まで乗った》


ハウ「あらよっと!」


ヨウ「愛知県!やっとだw」

東海道「次はあっちに止まってる大垣行きに乗るか」

新快速大垣行き案内


ヨウ「確か、名古屋で一旦降りるんだよね?」

東海道「うん」

新快速大垣行きとヨウ


ハウ「でも、ドア閉まってるよねー」


ヨウ「それにドアにボタンはない。まだ乗れないとか」

東海道「いや、真ん中が開いてるわ」


ヨウ「あ、確かにw」

《3人は乗車する》


ヨウ「ここからクロスシートだ」

《定刻通りに出発したが、ヨウと東海道くんは旅の疲れなのか居眠りをしてしまう》


ヨウ「Zz………」

東海道「Zz………」


ハウ「……(名古屋はエーエーでw)」

《蒲郡→岡崎駅間走行中》

東海道「はっ!?まだやな」


ハウ「ねーヨウの兄ちゃん、名古屋でオススメのスポットってないかなー」

東海道「オススメね…名古屋城とか…」


ハウ「お城ー?」

東海道「うん。ハウ君みたいやろ?」


ハウ「初めてのお城、見てみたいなー」

東海道「じゃあ、1週間後くらいに行こか」


ハウ「いいねー」

《二人で話をしながら時間だけが過ぎていった》

《金山駅に到着する》


ハウ「次で降りるんだよねー?」

東海道「うん」


ヨウ「ん…今どこ…」

東海道「金山駅や。次で降りるで」


ヨウ「えっ?早く降りる準備しなきゃ…」

《降りる準備で若干焦るヨウ。そして、名古屋駅に到着した。》


ハウ「あらよっと!」


ヨウ「確か、名古屋駅で食事するって言ってたよね」

東海道「ああ、ぼくについて来て」

《ヨウとハウは東海道くんの後につく》


ヨウ「きしめん…?」

東海道「そうそう。名古屋名物、きしめんや」


ヨウ「ほぉ…(この世界にもあるんだ…)」


ハウ「おいしそうだねー」


ヨウ「揚げたて天ぷらか~」

東海道「うん。中入ろ」

《3人は店内へと入りきしめんを注文した》

店員「おそばときしめん、どちらにしますか?」

東海道「きしめんで」


ヨウ「俺もきしめんで」


ハウ「おれもー」

2分後、出てきた。


ヨウ「平たいの麺だねw(一昨年、タマムシデパートで食べたのだw)」


ハウ「おいしそー」

東海道「食べるか。いただきます」


ヨウとハウ「いただきまーす!」


ハウ(小声で)「この麺、つるんとしてておいしいー」


ヨウ(小声で)「うんうん、出汁は薄口だ」


ハウ(小声で)「どういうこと?」

東海道「地域によって薄口か濃口かでちゃうからな」


ヨウ(小声で)「うんうん。(なんか、ジョウト地方の味がするw)」


ハウ(小声で)「なるほどー」

《こうして、3人は完食した》


ヨウ「おいしかった!ごちそうさま!」


ハウ「おいしかったー」

東海道「おいしかったよ。ごちそうさまでした」

店員「ありがとうございましたー」

《3人は退店する》


ヨウ「次はどれに乗るの?」

東海道「次は17時30分発の米原行きに乗ろうかと思ってる。」


ハウ「米原まで一直線だねー」


ヨウ「米原行きか…」

名古屋駅ホームでヨウ


ヨウ「こうしてみると、名古屋駅ってホームの数すごいなw」


ハウ「大阪駅みたいだねー」


ヨウ「うん。名古屋も降りると雰囲気がやっぱり違う。3番目の大都市と俺の兄さん(おじさん)が言ってたけど、俺の世界のカントー地方を上回ってるという実感がしてくるw」


ハウ「やっぱりこの世界はすごいねー」

♪~


ヨウ「おっ?」

アナウンス「まもなく、5番線に普通列車、岐阜行きが…」


ハウ「違うみたいw」

東海道「この後や」

《普通岐阜行きが到着した4分後、新快速米原行きが到着する》

♪~

アナウンス「まもなく、6番線に新快速、米原行きが…」


ハウ「これだねー?」

東海道「うん」

《新快速米原行きが入線してくる》


ハウ「313だー」

《ドアが開く》


ヨウ「ゾロゾロ降りてくるw」

《降車する乗客がいなくなったことを確認した3人は乗車する》


ハウ「どこまでも続く線路ってすごいよねー」


ヨウ(小声で)「むしろ、枝分かれする線路の方がびっくりするw」

東海道「うむ」


ハウ「青信号だけど、まだ出発しないのー?」

東海道「まだや。あと3分や」


ヨウ「…(青信号でも出発時刻まで待つ…アローラでもこの習慣を堅持しなければ…!)」

《3分が経過し、定刻通り出発する》


ヨウ「おっ、新幹線だ」


ハウ「速いねー。名古屋を通過したのかなー?」

東海道「してないよ。電車方式やから、加速がええんや」


ヨウ「これに乗ったら、大阪までどれ位かかるんだろう?」

東海道「40分。」


ヨウ「ああ…やっぱり速いな…」

《清洲→稲沢間を走行中のこと》


ヨウ「!」(手で西日を遮る)


ハウ「眩しい…」

《約30分、大垣駅に到着した》


ヨウ「大垣…」


ハウ「行きは降りたけど、けっこうボロかったね」


ヨウ「それは言わない方がいいと思う…」

《大垣→垂井駅間》

東海道「そろそろ揺れるから、気いつけや」


ハウ「?」

南荒尾信号場を通過し、313系電車は垂井線に入る。


ヨウ「おっと!」


ハウ「あの線路はどこへ繋がってるんだろー」


ヨウ「あれは確か関ヶ原駅で合流するんじゃなかった?」

東海道「そうそう。あっちの方が坂緩いから、特急とか貨物がバンバン走ってる」

《関ヶ原駅到着前》


ハウ「あ、ヨウが言ったとおりだーw」


ヨウ「色々と面白い路線w」

《外は次第に暗くなってきた》


ヨウ「もう夜だね」


ハウ「東京駅を9時に出て、今これだったら、大阪に着く頃には真っ暗だねー」


ヨウ「うんw」

《3人は車窓を楽しんでいた》

米原駅到着前


ハウ「もう真っ暗だねー」

東海道「忘れもんないな」


ヨウ「うん。お土産もあるし」


ハウ「うんー。これもー」→東京駅で買ったお土産を見せる。

東海道「大丈夫やな。次で最後の乗換や」


ヨウ「このまま大阪まで一直線だねw」

《米原駅に到着する》


ハウ「あらよっと!」

米原駅駅名標


ヨウ「米原!」


ハウ「なんか、この看板、ヨウの服そっくりだねー」


ヨウ「言われてみればw」

東海道「あっちに止まってる新快速播州赤穂行きに乗るで」


ハウ「うん」

続く

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