リーリエとともにウルトラスペースへ突入

長編創作のため、設定崩壊、刺激的な内容を含みますので、苦手な方の閲覧はご遠慮ください。

最後の試練を達成した二人はリーリエと合流して、日輪の祭壇へ向かうべく洞窟を出た。

23時10分 日輪の祭壇


ヨウ「はぁ…今何時?」

東海道「23時10分!」


リーリエ「もう日付が変わりそうですね…」


ヨウ「で、でもこの階段…しんどそう…」

東海道「あ…確かに…」


ヨウ「ま、まあ、ゆっくり行こw」

3人は階段を上ることとなった

東海道「ぼくの空間にある土合駅みたいやな…」


ヨウ「ドアイ…?」

東海道「ああ、群馬のみなかみにある上越線の駅なんやけど、あれの下りホームはトンネルの中にあって、」


ヨウ「グンマってどこや?」

東海道「群馬は東京から北にあるわ。首都圏のわりには遺跡とかよう出てくるらしいわ」


ヨウ「ふむふむ」

東海道「地上に出るのに階段を462段上らなければ出られない駅なんや」


ヨウ「おう…」

東海道「ちなみに上り線は地上にあって、下り線との高低差は80mなんや」


ヨウ「なんでそんな、高低差があるん?」

東海道「元はレール1本だけの単線だったんやけど、運行本数を増やすためにレールをもう1本増やす、複線化したときに場所がなかったのか、こうなったらしいw」


ヨウ「なるほど…」

東海道「ちなみに上越地方というのがあるが、上越線は上越地方を全く通っていない。どっちかというと中越地方やな」


ヨウ「おう…上越中越…ゲエツとかあったりしてw」

東海道「下越(かえつ)はある。上越地方、中越地方、下越地方、これらまとめて新潟という。」


リーリエ「東海道さん、新潟はどういう所ですか?」

東海道「正しくは新潟県といって、県というのはこの世界でいう、なんとか地方に相当する。新潟は昔、越後国と言われておった。夏は暑く、冬はシンオウ地方みたいにどっさり降るとこもある。名産品はお米と金属加工品」


ヨウ「お米か…アローラに来てから全然食べてへんな…最後に食べたんはおじさんがくれたシンオウ産あきたこまちのおむすび食べて以来…」


リーリエ「ヨウさんは遠い地方からやってきたとお聞きになりましたが、東海道さんの世界の感覚と言いますとどういう言い方になるのでしょうか?」

東海道「『ヨウ君がカントー地方からここに引っ越してきた』はぼくの空間のスケールでいうと、愛知県からニュージーランドに引っ越してきたというのに近いわ。」


ヨウ「ニュージーランド…どこやねん、そこ?」

東海道「大阪からだいたい9千km離れている国や」


リーリエ「国ということは、東海道さんの世界ではいくつもの国家が存在するということですか?」

東海道「うん。ぼくの空間には190もの国や地域がある。」


ヨウ「ほお…ということは一つ一つが狭いのか…」

東海道「まあ、国によるわ。ぼくの実家がある大阪は日本国に属してて、領海を含めた面積は447万km2と世界的に見ると第7位や。領海を含めないとそんな大したことないけど…」


ヨウ「そうなんwちなみに一番デカいのはどこなん?」

東海道「ロシアや。1,709万km2もあって、端から端まで1万kmあるわ。」


ヨウ「ほぉ…(カントー地方からここの距離を超えてるやん…)おじさん、話戻るけど、つまり俺がカントー地方からここに引っ越してきたというのはこの世界では新潟県?愛知県?大阪?から沖縄に引っ越してきたことに過ぎないん?」

東海道「うん。この世界は国家というものは一つしかないからなw」

リーリエは…


リーリエ「きゃっ!!」←階段に空いた穴に踏み外しそうになる

東海道「あぶない!!」→リーリエの腕をつかみ、思いっきり引っ張る


ヨウ「!!」


リーリエ「東海道さん、すみません…」

東海道「ここは気をつけんと…こっちがびっくりするわ…」


ヨウ「今ので寿命5年縮んだかもしれん」

東海道「それはないと思うわw」

その後3人は順調に階段を上っていき、21分後には頂上へとたどり着いた。

23時33分 日輪の祭壇の頂上


リーリエ「はぁ…疲れました」


ヨウ「俺もしんどい…」

東海道「うん…ちょっと休もう」→空を見上げる


ヨウ「おじさん、やっぱりアローラの夜空はきれいやな」

東海道「うんw三脚があったらええの撮れたんやけどな…」


リーリエ「あの…」


ヨウ「ん?」


リーリエ「この笛…夜ですと、吹いても効果がないみたいです」

東海道「え?ということは日出まで待たなアカンの?」


リーリエ「はい…」


ヨウ「なんや…太陽が出てくるまで待たなアカンの…」

東海道「5時間あるから、仮眠でもしとこっか」


リーリエ「そうですね」

3人は階段に腰掛け、ヨウと東海道くんがリーリエに寄り添うようにした。


ヨウ「リーリエは俺とおじさんの真ん中にね」


リーリエ「どうして・・・ですか?」


ヨウ「なんでって、リーリエが外側におったら何かあったときが大変やろ?いくらリーリエが俺とおじさんがラブラブのとこ見たくても、流石に夜やと俺とおじさんとしても不安やから。」

東海道「うんうん」


リーリエ「わ…わかりました…(ヨウさんと東海道さんが寄り添う姿が見たかったですけど、仕方ありませんね…)」

23時44分 就寝

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