ヨウ君とハウ君、カントー鉄道に乗る

ホテルで一夜を過ごしたヨウとハウと東海道くんの3人

5時15分

東海道くんが先に目を覚ます。

東海道「ん…まだ5時か…」

睡眠中のヨウ君
ヨウ「Zz……」

東海道「このまま寝るのもあれやしなぁ…」

東海道「でもハウ君のにおいは好き」

東海道くんはスマートフォンをただいじる。

5時41分


ハウ「ん…」

東海道「あ、起きたか」


ハウ「おはよ…」

東海道「まだちょっと早いんちゃう?」


ハウ「そうかなー?おれ、眠ってる時間が短くても、大丈夫だからー」

東海道「おう…」

東海道くんとハウはヨウをドッキリさせるためにいろいろな手を取ることに

東海道「それでええな」


ハウ「そうだねー」

二人はヨウが起きるのを待つ…

7時1分


ヨウ「……ん…」


ハウ「おはよー」

東海道「おはよう!」


ヨウ「……おはよう…」

東海道「顔洗ってから、食べに行こか」


ヨウ「うん」

3人はホテルの朝食サービスを利用した。


ヨウ「このパン、しっとり感がおいしい」


ハウ「アローラのパンはすごくパサパサしてるのにここのパンはしっとりしてて美味しいよねー」

東海道「ここは焼きたてを提供してるからな」


ハウ「焼きたて最高だよ」

こうして、3人は朝食を済ませ、再び部屋に戻った。


ヨウ「今日はどうするの?」

東海道「今日はな、電化されていないのに複線という珍しい路線を乗ろうかと思ってる」


ハウ「なにそれー」

東海道「ここからは途中上野駅で常磐線に乗り換えて途中取手駅で常総線という、非電化の複線という珍しい路線があるから、それに乗り換えて、守谷駅でつくばエクスプレスで秋葉原駅まで行って、秋葉原で休憩してから、東京駅まで行って、東京駅で中央線と青梅線を乗り継いで山奥にある奥多摩まで行こうかと思ってる。」


ヨウ「ジョーバン線…さらに山奥…それにしてもそんな時間あるか?」

東海道「ちゃんと計算してるから、大丈夫や」


ヨウ「……だよね、おじさん…いや、兄さんだしw」


ハウ(東海道くんの耳元で)「ヨウは関東地方にいることはまだ気づいてないねーw」

東海道(ハウの耳元で)「ああ、まあいずれネタばらしせんとアカンがw」


ヨウ「何二人でコソコソ話してるの?」

東海道「なんでもないわ」


ヨウ「……(東京駅着いてから、おじさんとハウ君がなんかおかしいし、なんなんだ?)」

ということで3人はホテルを出て、京浜東北線で上野駅まで乗った。

東海道「お願いします」青春18きっぷを駅員に見せる。


ヨウ「お願いします」→青春18きっぷを駅員に見せる。


ハウ「おれのもー」→青春18きっぷを駅員に見せる。

駅員「それぞれ1回分押させて頂きますね。」

3人の青春18きっぷを一つずつ押していく。駅員は青春18きっぷをヨウ、ハウ、東海道くんに渡した

駅員「行ってらっしゃいませ!」

東海道「ありがとね」


ヨウ「ありがとうw」


ハウ「よーし!まずは上野まで行くんだよねー?」

東海道「そうだよ」


ヨウ「ようし!」

上野駅


ハウ「あらよっと!」


ヨウ「上野は第二ターミナルっぽい…」

東海道「昔、ここは東北という地区の玄関と言われていたとこだが、今はその面影はないな…とぼくが生まれる数十年前はそうだったらしいが」→古い写真を見せる

あけぼの入線

 


ヨウ「どこかの世界の鉄道みたいだな。みんな写真撮ってるね」

東海道「みんな廃止直前と聞いて、駆けつけてるからな」


ハウ「なにこれー」

東海道「これね、4年前に撮影したもんやけど、上野と東北最北端の街、青森を結んでいた、ブルートレイン寝台列車のあけぼの号や。3年前に運転を終えたんや」


ヨウ「ほぉ…夜の列車の旅もいいだろうな」

東海道「しかし、定期運用は3年前に、臨時運用では2年前に終わってしまった」


ヨウ「ああ…俺も乗りたかったな…」

東海道「時代の流れや。今では新幹線で数時間で行ける。しかし、最近は逆に豪華にして走らせているところとかあるけど」


ハウ「つまり、ボロい寝台を廃止させて、あえて豪華な寝台列車にすることで、客から高い金で巻き上げるんだねー」


ヨウ「言い方が汚いぞw」

東海道「ww…それじゃあ、常磐線ホームへ行こうか」


ヨウ「そうだな」

3人は常磐線ホームへ行き、勝田行きに乗った。


ヨウ「百の位が5だから、交直流型だね?」

東海道「そうそう、取手より向こうは交流電化やから。それにしても、比較的新しい車両に当たるとはなw」

北千住駅に到着する。


ヨウ「おう…南千住と北千住では北の方がデカいw」

北千住→松戸

東海道「荒川の次に渡る江戸川を渡ると、千葉県に入る。」


ヨウ「チバ…」

東海道「但し、降りるのはいばらにある取手駅。素通りや」


ハウ「なんか、大阪にある茨木と似ているよねーw」


ヨウ「何か関係があるとかw」

東海道「いや、ないと思うw」

しばらくして…


ヨウ「運転士さんも俺たちがおるのか分からないけど、張り切ってるよねw」


ハウ「かっこいいー」

東海道「うんうん」

ボコボコボコボコボコボコボコボコ…←ドアが暴れている音


ハウ「ヨウの兄ちゃん、あの線路はなにー?」

東海道「あれ常磐線各駅停車。今乗ってるのはホームがなければ全部通過や」


ヨウ「……(相変わらず東京はすごいなwビルとかマンションがどこまでも続いてるw流石100倍の大都市だw)」


ハウ「それにしてもー、この電車、ドアがボコボコボコボコうるさいよねー」

東海道「走るんです。とにかく走ればいいんだよwみたいなw」


ヨウ「え?そんなので大丈夫か?w」

東海道「大丈夫」

我孫子→天王台


ヨウ「なんか、空地が広がってるなー」


ハウ「あれー?横走ってた電車が全く走ってないけどー?」

東海道「この時間はな、さっきの我孫子止まりなんや。あんなん、需要あるんかなとはおもうけど」

天王台→取手


ハウ「この川はなんて言うのー」

東海道「ああ、これは利根川と言う。利根川水系は最大規模を誇り、首都圏全域に重要な役割を果たしてる。これを超えれば茨城や」


ヨウ「それってどっから流れてるん?」

東海道「群馬県利根郡みなかみ町からや。最大規模を誇るから、坂東太郎という異名を持つ」


ヨウ「バンドウタローってww」

車内放送「まもなく、取手、取手、お出口は右側です。関東鉄道常総線はお乗り換えです。」


ヨウ「!?」←関東鉄道でめっちゃ反応しているw

車内放送「The next Station is Toride. The doors on the right side will open. Please change here for the Kanto-Tetsudo Joso Line(カントーテツドージョーソーライン).」


ハウ「へー、カントー鉄道ってあるんだーwそれに乗り換えるのー?」

東海道「そうそう。非電化の複線はそれや」


ヨウ「うーん…カントー鉄道…これって偶然っていうんだよね…」←もっと大きな偶然があるぞ

東海道「うんw」


ヨウ「兄さん、カントー地方と同名の鉄道会社があるから、ここに行かせたかっただけだろ?w…(ここはおじさんの世界だ。カントー鉄道とか、それくらいの偶然はある)」

東海道「まあなw」

他の乗客「???」


ハウ「wwww(まだ気づいてないw)」

東海道「さて、降りようか。忘れ物がないか確認して」

取手駅到着

駅放送「取手~取手~ご乗車ありがとうございます。」


ハウ「あらよっと!」


ハウ「なんかこの電車の塗装、ヨウの服みたいだよねー」


ヨウ「え…そうかな?w」


ハウ「向こうに止まっているのがカントー鉄道?」

東海道「そうそう。一旦改札の外に出ないとね」


ハウ「そっかーJRじゃない、カントー鉄道は青春18きっぷ使えないもんねー」


ヨウ「この世界の『カントー』は漢字で書くとこうなんだ。(これが東で、この前大回りしたときにおじさんが教えてくれた方が西ならこっちは東か…)」


ハウ「ヨウの兄ちゃん、青春18きっぷちょうだいー」

3人は一旦改札の外に出て、関東鉄道のきっぷを買うことに

東海道「えっと…大人一人と子ども二人…」

ピッ!

東海道「420っと」

ピッ!

きっぷが出てきた

東海道「これな、ヨウ君」


ヨウ「ありがとう」

東海道「ハウ君」


ハウ「ありがとー」

3人は改札機にきっぷを通した。


ハウ「全部乗ると80分かかるんだー」

東海道「時間を考えて、守谷で降りるで」


ヨウ「兄さん、このキハ2400?と一緒に写してくれる?」

東海道「ええよ」


ヨウ「おお!いいね」

東海道「思い出作っとかないとな。そろそろ乗ろか」

3人は乗車し、守谷駅まで乗ることになった。

関東鉄道取手駅 出発

ブロロロロ…


ハウ「力強いエンジンの音がするとこっちもワクワクするよねー」

東海道「うん!」


ヨウ「廃線跡みたいw」


ハウ「首都圏にも、こういったのんびりした所があっていいよねー」

東海道「でも、利用する人は多い」


ヨウ「利用する人が多いなら、なんで電化しないの?」

東海道「実はこの付近に地磁気観測所という、地球の磁気や電気を観測する施設があって、一般的な直流電化をしてしまうと地球が発する電磁波と直流電化の電磁波が混ざり合って観測に影響を与えてしまう。だから、その半径30km圏内は必ず交流電化か対策を講じた直流電化にしなければならない」


ヨウ「それでも電化しないの?」

東海道「交流電化は車両のコストがかかる、一方直流電化は対策を講じるのにコストがかかるから、小さい鉄道会社には無理だよ」


ヨウ「そっか…」


ヨウ「架線がないと新鮮w」

東海道「うんうん。ぼくもこれに魅了して、6年前から行こうかなと思ってたけど、この日、やっと乗ることが出来てよかったわw」


ヨウ「今まで乗ったこと無かったんかいw」

東海道「そろそろ守谷駅や」


ヨウ「なんか、あっという間だなw」

関東鉄道守谷駅


ハウ「あらよっと!」


ヨウ「短かったけど、まさかこの世界に、俺が生まれ育ったとこと全く同名の鉄道会社があったなんてww」

3人は改札機にきっぷを入れ、駅を出た。


ハウ「カントー鉄道、乗ってて楽しかったー次はどれに乗るんだっけー?」

東海道「つくばエクスプレスな。ぼくはICカードがあるから、秋葉原駅までのきっぷを二人で買ってきたら?」


ヨウ「わかった」

3分後


ヨウ「きっぷ買ったけど、二人で840円と意外と高かった」


ハウ「なんでだろー?」

東海道「土地の買収とかで金がかかったとか?さて、乗ろうか」

ヨウとハウはきっぷを改札機に入れ、東海道くんは持っているICカードをタッチして、ホームへと上がった。


ヨウ「なんか、乗ってきた中で一番凄そうな路線だな…」


ハウ「離陸したりしてーw」


ヨウ「それはないだろw」

TX-1000に乗った3人

守谷駅出発


ハウ「スカッとするスピードだねー」


ヨウ「さっきのカントー鉄道の遅さからこのスピードw」


ハウ「速度計見たら、125だってー」


ヨウ「おお、このスピードは常磐線以来だなw」

東海道「ちなみに路線そのものは160km/h対応」


ヨウ「将来スピードアップできそうだなw」


ハウ「サーキット場だねー」

流山セントラルパーク

ある子連れが乗車してくる

男児「窓(運転席後方)に人(ヨウ)がいるから次のにして!」

男児の母親「コレに乗らないと間に合わないから…」

男児「え~っ!やだやだ!!」


ヨウ「あっ、見ますか?どうぞ」

ヨウは男児に場所を譲る

男児「わーい!!」

男児の母親「どうも、ありがとうございます…」


ヨウ「別にいいですよそれくらいw」

北千住駅到着前

東海道「一旦、北千住駅で降りて、その次に来るのに乗ろうか」


ヨウ「どうして?…」

東海道「ちょっとね」


ハウ「わかったー」

北千住駅


ハウ「あらよっと!」


ヨウ「思ったより凄かったw」

東海道「この後に来るのに乗るよ」


ハウ「わかったー」


ヨウ「塗装がちょっと違うね」

東海道「守谷より向こうは交流電化で赤色の塗装は交流対応でさっき乗ってたのは対応していないから、見分けできるようにしてる」


ハウ「もし、交流電化に対応していないのが交流区間に入ったらどうなるのー?」

東海道「動かなくなるだけ。雷の保護装置が動作するだけやから、元の場所に戻せば動く」


ヨウ「なるほど、雷除けで保護するんだw」

東海道「ちなみに交直流型で直流モードで交流区間に入っても問題ないが、交流モードで直流区間に入れば過電流で走行機器とか全部ぶっ壊れるらしいわ」


ヨウ「おう…」

東海道「TX-2000に乗って終点まで乗ろうか」


ヨウ「そうだな」

3人は終点の秋葉原駅まで乗った。

秋葉原駅


ハウ「あらよっと!」


ヨウ「思ったより近かったw」

3人は改札の外に出た

東海道「それじゃあ、京浜東北線に乗って、ホテルまで戻ろうか」


ヨウ「そうだね。お昼食べたいし」

つくばエクスプレスの秋葉原駅は予想以上に深いところにあった。


ハウ「え…まだ出られないのー…」


ヨウ「そもそもなんでこんな深いところに駅をつくったしw」

東海道「将来、東京駅まで延伸することを考慮して、他の地下線や高層ビルの基礎などを避けるためらしい」

改札を出て5分後…


ハウ「やっとだー」


ヨウ「東京の交通網はすごい多いから、こんな地下深くにあるんだな」


ハウ(ヨウの耳元で)「東京って、イッシュ地方みたいだよねー」


ヨウ(ハウの耳元で)「いや、イッシュ地方でもこれほどではないわ」

東海道「それじゃあ、京浜東北線にのるか」


ハウ「ヨウの兄ちゃん、青春18きっぷー」

東海道「はい。」→青春18きっぷを渡す


ヨウ「お願いします」

駅員「どうぞ」


ハウ「おねがーい」

駅員「どうぞー」

東海道「……」→駅員に青春18きっぷを見せる

駅員「どうぞー」

3人は京浜東北線のホームへと足を運んだ。


ヨウ「一旦ホテルに戻ってから、奥多摩まで行くんだよね?」

東海道「そうそう。ちょっと休憩せんとな」


ハウ「あー電子レンジみたいなのがきたー」


ヨウ「言われてみれば電子レンジみたいww」

東海道「ああ、これな。実質去年運転を開始したのやな」


ヨウ「実質ってw」

東海道「本当は一昨年秋に運転を開始したんやけど、自動ブレーキは正しく機能しなかったり、ドアと連動するホームドアが正しく動作しなかったり、極めつけは停止位置の手間に停車して、車両故障おこして、その日のうちに使用が中止。まあ、システムを改修して、翌年春に運転を開始したんや」


ヨウ「ちゃんとテストしたのかな…?」

こうして3人は京浜東北線に乗り、ホテルへ戻ったのであった。

続く

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