ヨウ君とハウ君にあの風景を (移動編)

117系車内

青春18きっぷの使用可能回数がのこり1つとなり、楽しかったポケモンのいない世界の旅もいよいよ大詰めだ…

《出発日の前日、19時》

東海道「明日晴れるみたいやから、明日出発でええか?」


ハウ「いいよー」


ヨウ「それってどこなんだろう」

東海道「6時台の普通甲子園口行きに乗って新大阪駅まで乗る。新大阪から快速の湯浅行きに乗って、紀伊田辺駅でまた乗り換えて、朝来駅の次の駅で降りるで」


ヨウ「あっそw」

東海道「……」


ハウ「え…」


ヨウ「すべった…」

東海道「とりあえず、21時には寝ることにしよ」


ヨウ「うん」

《次の日4時43分…》

東海道「起きろー」


ヨウ「ん…」


ハウ「ん…おはよー…」

東海道「おはよう!」

《3人は出発の準備をすることに…》

東海道「そろそろ行くで」


ヨウ「ちょっとまって!今髪を整えてるから!!」


ハウ「おっちゃん、なんでヨウは髪切らないんだろうー?」

東海道「本人曰く、あれが気に入ってるらしいw」

《髪を整えが終わり、出発。駅まで車で駅近くのコインパーキングまで移動した》


ヨウ「誰もおらんw」

東海道「この駐車場の24時間最大料金800円は1回限りやから、2日以上止めるのはまずおらん。二日以上止めてたら6,000円かかるわ。」


ハウ「え…」


ヨウ「それって、放置する人が多いから?」

東海道「それもあるわな。今から入れるから、何も喋らんといて」

《コインパーキングに入庫して、3人は車外へ出て、駅の改札口まで歩いた》


ヨウ「ここから新大阪駅まで乗るんだよね?」

東海道「うんうん」


ハウ「18きっぷちょーだい!」

東海道「はい」

《3人は有人改札を通り、普通甲子園口行きの前に来た、西明石行きに乗った。》


ヨウ「321系…」


ハウ「Three,Two,One 変わった形式だよねー」

《新大阪駅に到着した》


ハウ「あらよっと!」


ヨウ「新大阪駅…たくさんホームがあるな…」

東海道「この上にも東海道新幹線と山陽新幹線のホームがある。」


ハウ「すごいねー!」


ヨウ「さすがカントー地方の70倍の大都市w」

新大阪駅きのくに線発車標


ハウ「湯浅行きは27分に出発するんだねー」


ヨウ「和歌山は教えてもらったけど、湯浅ってどこだろう?」

《3人は11番のりばのホームへ降りた》

新大阪駅ホーム


ハウ「新大阪は工事中なんだー」

東海道「来年にはこの前大回りした放出からここまで乗換なしで行けるいけるようにするんだ」


ヨウ「鉄道網がますます増えるんだwやっぱり都会だなー」

新大阪駅


ハウ「ヨウー、ヨウの兄ちゃんー(東海道くんのこと)あの時刻表なんだろー?」


ヨウ「遠くにあって読めない…」

東海道「?あの時刻表?ちょっとカメラで撮ってみる。」

新大阪駅何時の?時刻表

東海道「雷鳥、スーパー雷鳥、白鳥…これはかなり古いぞ」


ヨウ「それっていつの?」

東海道「まだ平日の朝夕の新快速が高槻通過していた頃だから…ヨウ君もハウ君もまだ生まれてなかった頃の時刻表や」


ヨウ「ええっ?…そんな古い時刻表がなんでここに?」

東海道「その駅の改良工事のためにそうなってるんだろうけど。このトワイライトエクスプレスの運転日を見ると恐らく、今から22年前のものじゃないかと思うわ」


ヨウ「22年前か…」


ハウ「シュプール号ってなにー?」

東海道「当時、スキーがすごい流行ってて、スキー客を輸送するために運転していたけど、スキーのブームが過ぎ去ったのと、雪道にも耐えられる自動車が開発されて、わざわざそれを使わなくても行けるようになったことで利用者が減少して今では運転していないわ」


ヨウ「時代の流れというのかな?」

東海道「まあな。」

アナウンス「まもなく、11番のりばに折り返し、6時27分発快速、和歌山方面湯浅行きが4両でまいります。危ないですから黄色い点字ブロックまでお待ちください。」

225系5000番台新大阪駅到着


ハウ「あれに乗るんだよねー?」

東海道「うん。終点まで乗るで」

アナウンス「新大阪、新大阪です。お忘れ物のないようにご注意ください。この電車は折り返し、快速和歌山方面湯浅行きです。」


ヨウ「俺とこの電車と一緒に写してほしい」

東海道「ああ、ええよ」

《ハウは先に車内へと入った》

225系快速湯浅行き

東海道「ええ感じや。それじゃ、乗ろうか」

《ヨウと東海道くんは車内へ入る》


ヨウ「信号が青になった」

東海道「いよいよ、出発や」

アナウンス「11番のりばから、快速和歌山方面湯浅行きが発車します。ドアが閉まります。ご注意ください。」

♪~(ドアチャイム)

《3人が乗った湯浅行きが出発した》


ヨウ「次は大阪に停まるんだよね?」

東海道「いや、これは大阪駅は経由しないで」


ハウ「裏道も面白そうだねーw」

《梅田貨物線をゆっくりとしたスピードで走行する》


ヨウ「こんなとこに線路通ってるんだw」

東海道「梅田貨物線という。貨物線とはいえ、ここを通る列車のほとんどが旅客列車だけど」


ハウ「なるほどー」

《ヨウは梅田信号場の景色を見る》


ヨウ「それにしてもすごい広いなー」

東海道「こんなところに貨物駅があったからな。その分広かったが、大阪駅周辺の再開発によって廃止となって、でっかい商業施設ができる予定らしい」


ハウ「都会がますます都会になるんだー!」


ヨウ「え……」

《3人が乗った快速は西九条駅に到着》


ハウ「いっぱい乗ってきたねーw」


ヨウ「4両しかないから、すごい混んでるw」

《ヨウとハウは景色を楽しんでいた》


ハウ「やっぱり、大阪は都会だなー」


ヨウ「でも、大正駅を出ると、あまり都会的とは思えないな…」

《天王寺駅に到着》

225系運転台


ハウ「運転席からの眺めはいいよねー」

東海道「ここから、阪和線に入る」


ヨウ「阪和線か…」

《天王寺駅を出発した》


ハウ「う……」

東海道「ん?(ああ…うとうとしている)」


ヨウ「なんか、信号機多くない?」

東海道「天王寺~鳳間は本数が多いから信号機増やしてるわ。」


ヨウ「なるほどw」

《3人が乗った湯浅行きは順調に運行され、日根野駅に到着した》


ハウ「枝分かれしてるけど、どっち行くんだろー」

東海道「関空、関西空港や。」


ヨウ「ここに空港があるんだ」

東海道「まあ、空港はこれ以外にもたくさんあるけどな」

《日根野駅を出ると田園地帯が広がっていた》


ハウ「田んぼがいっぱいだー!」


ヨウ「大阪にも田んぼはあったw」

東海道「まあ、大阪のお米はあんま有名ではないけど」


ハウ「ええっ…」

《和泉砂川駅を出発して山中渓駅通過前…》


ヨウ「ついに田んぼもなくなった…」


ハウ「それに、山登ってるよねー」


ヨウ「一体どこに出るんだろう…」

《トンネルを抜けた》


ヨウ「おっ、どこの街だろう?」


ハウ「町並みが広がっているねー」


ヨウ「あんな短距離でこんなに登ったんだ」

東海道「この後はずっと下りや」

《3人が乗った湯浅行きは和歌山駅に到着した》

♪~(ドアチャイム)

アナウンス「ご乗車ありがとうございました。和歌山、和歌山です。」


ヨウ「和歌山駅か…」

東海道「まだまだ乗るで。ここからきのくに線や」


ヨウ「きのくに線…」

《和歌山駅を出発してしばらくした後…》


ヨウ「まだまだ時間かかりそうだな…」

東海道「湯浅まであと50分」

《海南駅に到着する》

次は海南駅
次は海南駅


ヨウ「海南…どっかで聞いたことが…」

東海道「?」


ハウ「ホウエン地方のはカイナだろー?」


ヨウ「それそれ」

東海道「ま、まあ、似ている駅はようあるわ」

《加茂郷駅→下津駅間》

ヨウとハウ


ヨウ「乗ったときはあんなにビルが建ち並んでいたのに今走ってる所は何もないな…」


ハウ「和歌山は何もないんだねー」

東海道「そんなことはない。梅干しとかみかんはおいしいで」


ヨウ「おう…」

《初島駅出発直後》

287系くろしお(パンダ)


ハウ「なんだこれーw」

東海道「パンダ塗装のくろしお」


ヨウ「パンダ…この前教えてくれたのだね」

《3人は景色を楽しみ、終点の湯浅駅に到着したのであった》

湯浅駅付近

東海道「そろそろや。降りる準備するぞ」


ヨウ「忘れ物ないな…」


ハウ「おれもー」

《湯浅駅到着》

東海道「よいしょっ」


ハウ「あらよっと!」


ヨウ「あっ!!」→転倒

東海道「あ、大丈夫か?」


ヨウ「俺は大丈夫…」

運転士「大丈夫ですか?」


ヨウ「だ、大丈夫です…」

運転士「ここの駅は段差が大きいから、気をつけてください…」


ヨウ「はい…」


ハウ「これだから都会育ちのヨウはー…」


ヨウ「……」

湯浅駅に停車中の225系


ハウ「次は紀伊田辺行きに乗るんだよねー?」

湯浅駅下り発車標

東海道「うん」


ヨウ「まだまだ時間かかりそうだな…」

湯浅駅から下り方向に向けて


ハウ「暑い…」

東海道「うん…水分補給しないとね」


ヨウ「なんか、この世界は蒸し暑くて嫌だ」

東海道「そこはガマンや…」

《紀伊田辺行きが到着する》

117系紀伊田辺行き


ハウ「これに乗るのー?」

東海道「うん。終点までな」


ヨウ「段差に気をつけないと…」

《3人は紀伊田辺行きに乗車した》


ハウ「この世界の交通網はすごいよねー」


ヨウ「やっぱり、ポケモンのいない世界では移動手段が機械に頼らざるを得ないからだとおもう」

東海道「いや、あっちの世界でもどっちかというと移動手段は機械の方が優勢やろ」


ヨウ「あ、そっか…俺がアローラに引っ越してきたときも飛行機だったしw」

東海道「世界が広いと機械に頼らざるを得ないわ」


ハウ「世界広すぎー!」

117系車内

他の乗客「!?」

東海道「!?」


ヨウ「ハウ…そんな大きな声で叫ばないでよ…」

東海道「運転士もびびっとるやん」


ハウ「う…ん…」

きのくに線の車窓


ヨウ「おおっ。海だ」


ハウ「きれいだねー」

《2人は車窓に釘付け状態》

南部駅付近


ヨウ「え…なんか、うちの近くの海みたい…」


ハウ「1番道路近くのビーチもこんな感じだったよねーw」


ヨウ「アローラのビーチはみんな白い砂浜で透き通った海のイメージが強いけど、ちょっと外れるとこんな感じの風景が広がっているしw行ってみて初めて知ったw」

東海道「観光地である以上、しゃあないわ。」

《3人が乗った普通列車は終点の紀伊田辺駅に到着した》

紀伊田辺駅駅名標
紀伊田辺駅駅名標


ハウ「あらよっと!」

紀伊田辺に停車中の117系


ヨウ「次はどれに乗るの?」

紀伊田辺駅発車標

東海道「乗り換え待ち40分。新宮行きに乗るで」


ハウ「な、長いねー…」


ヨウ「ん?くろしおが来るみたい」

東海道「それは18きっぷでは乗れへんから、一旦駅の外へ出ようか」

紀伊田辺駅


ハウ「18きっぷちょーだい!」

《3人は改札の外へ出た》

紀伊田辺駅改札口


ヨウ「田舎の駅って感じがするw」

東海道「あ、10時41分発の新宮行きに乗り遅れると2時間半足止めになるから、あまり遠くへは行けないわ」


ヨウ「2時間半…それは大変だw」

《3人は駅を出た》

紀伊田辺駅前ロータリー


ヨウ「田舎の駅って感じw」

東海道「まあ、なんとなく40年前の雰囲気が残っている感じやな」


ハウ「こういうところってー大阪とか東京みたいな便利なところにみんな行っちゃうから今でもこんな古くさい風景なんだよねー?」

東海道「ま、まあな…」

紀伊田辺駅


ハウ「絵がかいてあってかわいいー」


ヨウ「この世界の生き物のシルエットかな?」

東海道「うん。そろそろ駅に戻ろうか。もうそろそろしたら入線すると思うわ」

《3人は再び駅に入り、改札を通った》

アドベンチャーワールドのポスター


ハウ「あ!くろしおのー?」


ヨウ「パンダだ!」


ハウ「この世界の生き物はかわいいねー」

東海道「ここのパンダは有名や。ここではボコボコ生まれているわ」


ハウ「パンダは産む機械」

東海道「……」


ハウ「なんか、観に行きたいなー」


ヨウ「行き先分からないのに」


ハウ「えー!…」


ヨウ「というか、このくだらないSSはそんなこと想定してないだろw」

東海道「はい…」

《3人は紀伊田辺駅の一番端っこのホームでしばらく待っていると…》

東海道「あれに乗るんや」→留置線に停まっている105系を指さす


ハウ「なんで分かるんだろー?」

《3分後、105系が動き出す》


ヨウ「あ!」

《そして、また2分後、スイッチバックして、入線してくる》


ハウ「ほんとだー」

105系普通


ヨウ「どこまで乗るの?」

東海道「朝来の次や」


ハウ「あっ、そうw」

東海道「……」


ヨウ「……」

《3人は車内へ入った》

東海道「大阪方面行きの特急がこの駅に着いたら出発するから」


ハウ「わかったー」

《5分後、大阪方面行きのくろしおが到着する》

くろしお


ヨウ「いよいよ出発だね」


ハウ「信号が青になったから出発だねー」

《ドアが閉まり、出発した》


ヨウ「なんか、この車両うるさいw」


ハウ「古いからだとおもうよー」

東海道「ま、まあな」

《朝来駅に到着した》

運転士「ありがとうございます。ありがとうございます。」


ハウ「次で降りるんだよねー?」

東海道「うん」

《朝来駅を出発》

車内放送「次は白浜、白浜です。」


ヨウ「おっ、白浜だったんだ」


ハウ「へーしらはまって何があるんだろー?」

東海道「降りてからのお楽しみ」


ヨウ「お、俺はおじさんに教えてもらって、知ってるから」


ハウ「知らないのはおれだけー?」

《白浜駅に到着した》

東海道「忘れ物ないな」


ハウ「あらよっと!」

105系新宮行き


ヨウ「だれもいない」

東海道「さて、改札行こうか」

《3人は改札口まで行った》


ヨウ「ん?ここの駅員さん、アローラシャツ着ているw」

東海道「この時期はそうするようにしてるんや」


ハウ「……なんだろー?」


ヨウ「お願いします」

駅員「ありがとうございます。」

東海道「お願いね」

駅員「ありがとうございます。」


ハウ「おねがーい」

駅員「ありがとうございます。」

白浜駅改札口


ハウ「次はどうするのー?」

東海道「バスに乗るから、一旦バスの営業所できっぷ買おうか」


ヨウ「わかった」

続く

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